最初で最後のキス〜短編
「あー本当目障り。人の男とっといて何様のつもり?その、私はなにもしてません、的な顔が大嫌いなのよ!!」
今日は特にご立腹のようで、友達が止めに入る。
「遥香!ちょっとやりすぎ…」
「うるさいな!あんたたちは腹立たないの!?こいつに!」
そう言って指をさす。
そして、その手はすぐに誰かの手に掴まれた。
「もうやめろよ…」
しかしその掴んだ手も、声も聞こえてないかのように話は続く。
でも私にはそんなの耳に入らない。
だって目の前にいるのは………
………彼だから……