最初で最後のキス〜短編





「やっぱりだめか…」


彼はそう言ってこっちに苦笑いを向ける。



私はなんて言ったらいいかわからず、彼を見つめ続けるだけ。



あぁ、会えただけで…来てくれただけで嬉しいよ…。



鼓動が速くなっていく。






触れたい……。





私あなたが好き……





私は席を立ち、彼を抱きしめようとした……






けど、








けど………。








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