最初で最後のキス〜短編





「だからー…由姫が……」



そこで私が顔を近づけると



「ち、近い近いっ」


小動物のように慌てる悠斗君。



見てるだけで幸せな気分になる。


笑顔になる。



あー、私悠斗君のこと大好きだぁ…。




「「好き」」


重なり合う言葉と重なり合う視線。




こんなにも抱きしめたい。


触れたい。





でもそれが叶わないなんて…。









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