最初で最後のキス〜短編





「…あの、さ…図々しいってわかってるけど…」


私は前置きをして言う。



「悠斗君のお見舞いに行きたい」


相川君はバッと顔をあげ、「来てくれるのか?」と嬉しそうに言った。




「あいつ絶対喜ぶよ」
















そう言って、相川君は静かに涙を流した。














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