翼の約束
#2
一体どこで道を間違ったのだろうか。
いや、もしかしたら間違っているわけではないのかもしれない。
それすら私にはわからない。わからないまま私は、はっきりと見えない道をただただ歩いているのだ。
私は。
私を愛してくれる両親、自分を取り囲む多くの人と、自分が生きてきたうえで得た、正しいのかそうでないのか定かではない知識とに縛られている。
私は。
小さな鳥籠の中で、ただひざを抱えて座っている。
扉には、錠はかかってはいない。けど、それが開くのかどうかは私にはわからない。
扉には、手を触れたことすらないからだ。
いつも格子の隙間から空を見上げては、漠然と自由を望んだ。
しかし、私は扉に手を触れたことは一度もなかった。
籠の外に出る勇気なんて持ち合わせていなかったからだ。
私はずっとここでこうしているんだろうか。
空に憧れ、空を恐れ、この中で、ずっと。
いや、もしかしたら間違っているわけではないのかもしれない。
それすら私にはわからない。わからないまま私は、はっきりと見えない道をただただ歩いているのだ。
私は。
私を愛してくれる両親、自分を取り囲む多くの人と、自分が生きてきたうえで得た、正しいのかそうでないのか定かではない知識とに縛られている。
私は。
小さな鳥籠の中で、ただひざを抱えて座っている。
扉には、錠はかかってはいない。けど、それが開くのかどうかは私にはわからない。
扉には、手を触れたことすらないからだ。
いつも格子の隙間から空を見上げては、漠然と自由を望んだ。
しかし、私は扉に手を触れたことは一度もなかった。
籠の外に出る勇気なんて持ち合わせていなかったからだ。
私はずっとここでこうしているんだろうか。
空に憧れ、空を恐れ、この中で、ずっと。