【詩】星空の下で
ふわっと背中に温かみを感じたら、
あなたわ自分の着ていた
上着を優しく
ソッとかぶせてくれた。
すんごく嬉しくて、
あなたの優しさが
わたしの全身に染み渡って
すごくすごく幸せだった。
だからわたしわ代わりに
この小さなタオルを手渡した。
‥少しドキドキしながら。
そしたら、
ははっ。‥ありがとうっ。
って笑って、
その役に立ちそうもないタオルを
ギュッ‥と、つかんだまま
あたしを後ろから
抱きしめてくれた。
夜空を見上げた。
もう雨わ止んでいて、
キラキラと光る星々が
数多に広く駆け巡っていた。
本当、キレイだね。
頭の上から聞こえたその声に
わたしわ思わずうっとりとして
回されたあなたの腕を
ギュッ‥と捕まえた。
こんなありふれた言葉でも
あなたが言うだけで、
こんなにも特別なものになる。
この星空の下で、
星にさえ負けないあなた。