【BL】僕と瀬戸兄弟の話。


茶髪で細身で自分と似た顔。


「何してんの?」


深晴だ。

やばい。


「何って~♪見たら分かるだろっ?」


顔に「?」を浮かべる深晴に、いつもの調子で言いながら、この場から逃げる理由を必死に考えていた。


「おっと、そういやオッサンに呼び出されてたんだ!また説教かなぁ~ヤダヤダ!んじゃな~」

「…暁」


ダンッ

そのまま深晴を通り過ぎようとしたが、壁を蹴るように深晴の脚が俺の行く手を塞いだ。


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