夢の続き…
夢のはじまり
今日から俺も高校生か……。
真新しい制服に袖を通しながら思った。

俺の名前は港 耕介。
これから高校の入学式に行くところ。

でも毎年この季節になると、少し昔の事を思い出す。

それはまだ俺が、小学4年の頃……。

―――『また明日ね!こうちゃん☆』

『うん!まゆちゃんまた明日♪』

小学校いつもいつも遊んでた、まゆみちゃん。どこに行くにもなにをするにも一緒にいたよね。

そして帰る時はいつも笑顔でバイバイしてたっけ。

でも4年生にあがる春の日に、君は転校してしまったよね。

その時も君は、『こうちゃん!また明日ね♪』

って転校する事は言わなかったよね……

僕も『うん!また明日♪』って言ったんだけど、いつも笑顔で言う君が、その日泣いてた。

僕は泣いてた理由がわからなかったけど、次の日君が転校した事を知って、僕はたくさん泣いた。

その時、僕ははじめて自分の気持ちに気づいたんだ。



君の事が好きなんだって。
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