帰って来た HERO【完】
続いて引き戸から慌てて現れたのは、ノゾムくんのパパさん。
「えっ!?いないっ・・・ノゾムくん何処ー!?」
「男の子なら、あっちに走って行きましたよ♪」
まゆたんは笑顔で教えて上げていたが、俺は憎しみをこのパパさんにも向けてしまいそうで、黙って指だけ指しておいた。
「そうですか!これは度々スミマセンスミマセン!では・・・!」
風呂上がりでさっぱりとする間もなく、かけっこか・・・同情するぜ。
「さっきの子ウサゴンタオルだったね♪ゆきたんだって言ったら吃驚するんじゃないかなぁ♪」
「・・・そだね。あの」
なにかジョイトイのことを言いかけてなかった?
聞きたかったのだが、ジョイトイがオッサンのように「うぃ〜」と言いながらエステの部屋から出て来てしまった。