帰って来た HERO【完】
「中島田の顔黒いのって硫黄効果?この黒玉子ナカシマダって呼ぼうぜ!」
お前らそれで会話噛みあってんのか。
賞品は家族用であったのか、4名様無料だったのだ。
うっかりそれを言ってしまった自分を俺は今更呪った。
せっかくのまゆたんとの初お泊りだと言うのに、中島田とエリコリン・オブ・ジョイトイという余計なものまでがついてきてるよ、すっげー有り得ない。
こいつらあの沸騰してるあたりで足とか滑らせたらいい。そしたら一気に片付くぜ・・・
「ククク」
「ゆきたん、どうしたの?運転疲れたんでしょ?」
純粋なまゆたんの瞳に見つめられ、俺は焦った。
「なんだか修学旅行みたいで楽しいですね♪」
そ、そうだよね・・・
黒いこと考えていた自分が恥ずかしい・・・