帰って来た HERO【完】

したら少しは溜飲が下がると言うものだ。


そう思って我慢していると、顎を上げたジョイトイが偉そうに指でクイクイと俺を手招いた。


中指だと違う意味だから。
でもわかってやってるんだろ、なんですか?


「旅行中にまゆと2人になんてさせねーから♪変なこと考えるなよ?」

「?!」


おいおい・・・

我々は恋人同士だぜ?
なぜに2人になっちゃいけないわけよ。

お前ら気を使ってどっかいくとかが普通だろ、常識的に考えて!



「まゆは騙せても私の目は欺けない。
お前からは中島田なんて足元にも及ばないチャラい匂いをビシビシ感じるんだわ。

信用できるまでヤらせねーよ?」


くっ、たしかに過去はチャラかったよ俺も。

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