帰って来た HERO【完】
でも、というかやはり、そこには邪魔が入った。
ハタハタハタ。
「!?」
静かなはずの廊下から、変な音がする。
同じく気がついたまゆたんも身体を起こして廊下の方を見た。
「なに!?・・・もしかしてえりこりん?」
「・・・いや、ないだろ。さっきの様子じゃ」
「じゃあお化け!?」
断言しても良い、それの方がない。
しかし俺のこれからの安寧秩序を乱す存在には変わりない。
まゆたんは怯えている。
チッ・・・
そうか、そういうことならわかった。
・・・処刑だ、処刑。