帰って来た HERO【完】


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とりあえずは、だ。

この旅行を楽しむためにはこいつの協力が不可欠である、という結論に俺は至った。



蘇生措置を施したらすぐに復活した中島田は、高級宿についたあとも元気にナカシマダをパクついていた。


「男女2vs2だったら、フツーこういう部屋割りになりますかね?」


いや、俺もそれは疑問でした。

僕等4人には隣り合わせた二部屋が用意されていたのですが、そしたら普通は恋人同士の俺とまゆたん&残り2人じゃないの?

うっかりキングダブルでたのまないで本当に良かったぜ。


「まさかお前と一泊10万の宿に泊まろうとはな」

「ほんとこの部屋ヤバいっスよね。ラグジュアリースイートって俺んちより広いっス」


当たり前だろ、俺んちより広いわ。

110㎡ってすげー。こんなところハネムーンでもない限り、自分の金で泊れたものじゃない。

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