帰って来た HERO【完】
あれか、純粋な子供の目にしか見えないって奴だな。
次はバタ足のシャワーが俺の頭から降り注いできた。
まゆたんになら見えるかもな。
俺はオッサンだから見えねーよ?
まだ服も脱いでいない親が慌てて駆け込んできた。
「こら!ノゾムくん!お兄ちゃんに謝りなさい!スミマセンスミマセン!」
「あっかんべろーん!」
「・・・いや、僕もう出るんで大丈夫です・・・」
子供いると大変だよね。
これと一緒じゃ落ち着く事もままならんに違いない。
自分と同い年くらいに見えるパパさんに俺はとても同情した。
俺もアホなことしたり、ウサゴンしてなきゃこれくらいの子供いたって可笑しくないわけだな。
だから別に怒りません。