Liebe
「じゃあ、本当のお母さんとかお父さんはいないのか?」


「いないよ?」


「…ごめん」



「えと…ど、どした、の…?大丈夫っ!!私、慣れてるから」


「そうか…ごめんな」


な、何か重い空気になっちゃった。


「俺、泊ろうか?」


「ふぇ…?」


「だって一人なんでしょ?」


「うん…?」


「あー、知らない人は家に入れちゃダメか。信用ないしな…」


「そんなことない、のよ…」


でも何か悪いもん。ううん、悪すぎる…泊ってくれるなんて。


「迷惑かけるから、とか思ってる?」



「えっ…!!」



「顔がそんな感じだった。ってか、俺が言ったことだし…逆にこっちが迷惑かけるかも」


「あのっ」


「ん?どうした?」
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