世界を敵にまわしても


「だーっ! いい加減食堂の席増やせっつーのに」

「まぁ3年生のほとんど利用してるし、ウチ等授業終わんの遅かったしねぇ~」

「にしても多すぎだって!」


昼休み、食堂に向かっていたあたしとミキ達は、教室に引き返しているところだった。


いつもギリギリで座れるんだけど、今日に限っては3年生の人数が多く時間も遅かったせいもあり、4人分の席を確保することが出来なかった。


あたしとサトミは購買で適当に買って、ミキとユイはお弁当持参だから、教室でも食べられる。


「つかコンビニ、学校の近くにコンビニ作ってほしいよね」

「でも利用しちゃダメなんじゃな~い?」

「確かに! 朝買ってこなきゃだったら面倒じゃん」


会話に入るのを忘れてる内に教室に着いて、席が隣同士のユイとサトミの席に集まった。


……なんか、あんまり食欲ないかも。


教室の真ん中、その1番後ろの席でそれぞれご飯を机に広げると、ミキが箸を取り出しながら話し出す。


「早く帰りのホームルームになんないかなぁ~」

「ミキ朝からそればっか」

「あたし他のクラスの友達に羨ましがられたよ」

「マジで。つか先生より彼氏だよ、彼氏ほしー」


何となくそういう流れになるんだろうなとは思ってたけど、サトミって彼氏と別れたばっかじゃないっけ?
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