学校だけじゃ足りないもん!
「ちょっとタンマ!パパ!パパは認めてんの?」


「んぇ?ママが言うんだから僕は大歓迎さ」


パパぁ~………。

相変わらず頼りにならないなぁ!!!


「仁衣那ちゃん」


「は、はい」


「新吾のこと…よろしく頼むよ」


前川 新吾のパパ…真っ直ぐな瞳………。


「もちろんです!」


瞳に見とれていたあたしは、無意識にそう答えていた。

「ありがとう、仁衣那ちゃん」

前川夫婦は声を揃えた。


「よろしくな、仁衣那♪」

そう言って、前川 新吾は肩に手をまわして来た。


「キャッ!?」


ボソッ

「俺の部屋…仁衣那と一緒だから♪」


「な、ちょ!?やっぱりダメーっ」



ガチャ…


前川夫婦は帰っていた………。
< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop