Kissシリーズ・「義弟とのキス」
リビングのソファーに座り、深くため息を吐く。

わたしの説得も、どこまで聞いてもらえるものか…。

あの後すぐ、両親に電話した。

どうやら義母には話が通っていたらしいが、やっぱり嫌がっていたらしい。

家の近くにある高校に通うと頑張っている。

そこの高校は言うまでもなく、わたしの学校だ。

別にレベルが低いワケじゃない。そこそこだ。

でも義弟からしてみれば、受験勉強せずとも合格できる学校だろう。

どうしたのもか…。

「ただいま。姉貴、今日は早かったんだな」

スーパーの袋を持ちながら、義弟は帰って来た。

「すぐにご飯にするから、待ってて」

家事はほとんど義弟がやってくれる。

それはとてもありがいたいんだけど。

「…その前に話があるから、ちょっと座ってくれる?」
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