侍は生きている
ドクンッ!_
胸が…痛い…
なんか…変な感じだ…
俺が…俺じゃなくなる…みたいだ…。
「死ねぇ!高杉ィ!!!!」
高杉……。
そういえば、こいつ等、さっきから俺のことを
高杉家やら高杉晋作の末裔だ言ってたな…。
プツン…ー
俺の中のなにかが切れた。
「俺は……俺は、高杉晋悟だぁぁぁぁぁ!!!!!!」
俺は、『雪桜』を振り回す。
鞘は抜いてないけど…。
俺に、抜く勇気なんてない。
でも、相手も真剣だし…
向こうはもう刃がむき出しだ。