お星様へ
花田 かおり
「明日からテストに入るが
今回は科目が多い。
時間配分をしっかりと組み分けて勉強するんだぞ」
先生の呼びかけに
さまざまな言葉が飛び交う
勉強か
いやだな
高1の時はまだ
やる気あったけど
今じゃやる気も
枯れた
来年は大学受験で
今から塾通いの子もいる
でも
そんな子を見るとワタシは
気の毒だと思っちゃう
だってどうせ就活困難で
路頭に迷うんだもん
今は苦労しないで
あそべばいい
不安なんて
そんなもんナイナイ
あっちゃイケナイ
とりあえず
「小鳥羽ぁ
カラオケ行こ♪」
「いいよ-」
ダチ誘って
あそぶっしょ!!
今,40分だから
早く荷物まとめないと
バスに間に合わない
やばい やばい
急いでいるワタシの横を
館林が通る
館林がこっちを
盗み見した
ワタシはそれに気づく
ドキドキする
けど気づかないフリをする
館林は教室から出た
館林...
館林 健吾
ワタシの初恋