お星様へ
家に帰ると
お母さんがシチューを作っていた
ミルクと玉ねぎ,バターの香りでお腹がなった
「もうすぐ出来るから」
ワタシはテレビを付け
ニュース番組をじっとみながら
高校をどうするか
考えていた
「ねぇ,ちょっと手伝って」
「うん」
お母さんはシチューを
お皿に盛り
ワタシはパンを焼いた
「あんた,塾とか通わなくて
大丈夫?」
お皿を持ったお母さんは,ワタシに問いかける
「さぁ」
「さぁって,自分のことじゃない」
正直,塾に行くお金の余裕について考えたら,
行く気になれない
「お金なら心配ないよ。
お兄ちゃん,バイト代少し入れてくれるから」
お兄ちゃんが...
意外だな
自分のことしか
興味ないと思ってたよ
「行ってもいいなら行きたい」
でも
別に行かなくても
十分な成績だよ