CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
まず1曲目に
オトッケハミョン デヨ?
(どうすりゃ良いの?)
2曲目に
ウィホメヨ!
(危ない!)
とロック調の曲を演奏した。
その後、メンバー紹介をした後、最後の曲になった。
ポゴシッポソヨ。
(会いたい)
僕は熱唱した。
そして、僕達のステージは終わった。
控室で楽器を片付けてから、メンバー全員でホールの空いているテーブルに座り、コーラで乾杯していたんだ。
その時、隣のテーブルに座りマネージャーのキム氏と話をしていた男性が、僕達のテーブルにやって来た。
「はじめまして!
私は、高賢主(コヒョンジュ)と言います。
新星MUSICと言う会社をやってるんだけど、君ボーカルしてたよね。」
『はい。』
「名前は!?」
『朴需(パク・ユ)と言います。』
「君、メジャーデビューしてみないか?」
『僕がデスか?』
「君だよ。
それも日本でのデビューだ。
今日本では韓流ブームが来ているから、沢山の韓国人歌手や韓国人俳優や女優が日本で活躍しているんだ。
君に、その仲間入りしてもらおうと思って声をかけたんだ。」
『バンドの仲間と全員でのデビューですか!?』
「いや、君だけだが……」
『では、僕はデビューしません。』
ジュンホ:
「オイ、パクユ何言ってるんだよ。
俺達の事は良いから、せっかくの話を受けろよ。」
テホ:
『そうだぜ。
俺達の中で一番音楽センスがあるんだからさぁ。
有名になって、俺達のヒーローになってくれよ!』
チルソク:
「そうそう。
俺達の事は気にしなくて良いから!良いから!
俺達が無理矢理引き込んだんだから、気にしないで、パクユのやりたいようにやれば!?」
『みんな~!
……ぼく……ぼく……やってみたい。
日本にも行ってみたいし……自分の実力も試してみたい。』
「それでは、決まりだね。
明日は時間有るかね?
事務所でちゃんとした話をしたいし、君のご両親の承諾も得なくてはならないしね。」
『分かりました。
それでは、明日昼過ぎに伺わさせて頂きます。』
そして、新星MUSICの社長さんは名刺を残して立ち上がった。
そして、出口のところでキム・バードマネージャーと何か話をした後、出ていった。