CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
俺達は、新星MUSIC日本支社の社内に在る、オーディションなどに良く使われる50坪以上ある広いスタジオに移動した。
早速、俺はケントとテジュンにもKYUと俺とで作ったクリスマスソング
《Sweet my star》
の、手書きのバンドスコアのコピーを渡した。
20分程練習をしたら、皆の音が揃ってきた。
「それじゃあ、始めますから聴いて下さい。」
『OK!
チャンス、タイトルは何て言うんだい?』
「Sweet My Starと言う曲です。
KYUが思い描いた、彼女と過ごすクリスマスをイメージして作ったそうです。」
『そうか。じゃあ、始めてくれ。』
Sweet My Star
作詞:KYU
訳詞:高 長寿
作曲:高 長寿
BPM=72
1: ~♪~♪~
君と出会って最初の冬を
深く静かに暮れてく中を
ギュッと君の手を繋いだまま
歩いて行きたい僕の家まで
なかなか会えない僕達だから
大事な日には一緒に居たい
星の輝く夜空を眺めて
抱きしめていたい君が眠るまで
間奏4小節
~♪~♪~♪~♪
甘くささやく僕の星
降り続く雪の中でも
見つけられる僕の星
イヴの夜に僕の心に
輝いた君は
Sweet My Star
2:‥‥‥‥
3:‥‥‥‥
「如何ですか!?」
『多少手直しは必要になるけど、殆ど合格の出来栄えだよ。』
「カップリングに入れてくれますか!?」
『あぁ、そのつもりだよ。
本堂ちゃん、手直しに何日くらいかかるかい?』
「2日ください。」
『じゃあ、3日後にレコーディングだ。
それまでにSEIJIの曲を練習しといてくれよ!』
「わかりました。」
『じゃあ、そういう事で!
KYUは、この後に取材が入っているから4階に上がって桧山んとこな!
解散!』
俺達は、会社を後にして、本郷スタジオに向かった。
このスタジオが、一番落ち着いて練習出来る。
それから、3時間してKYUが遣って来た。
今日は、もう仕事が入って無いので、練習する為に桧山さんが車で連れて来てくれたのだ。
「KYU、これがSEIJIさんに貰った曲の歌詞な!
とりあえず、一度聴いて、感じを掴んでくれ。」
『わかりました。』
と言う事で、俺達は演奏してKYUに聴いて貰った。