CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 



「今回、SEIJIさんが作詞・作曲したHappy Christmasも入っているから、SEIJIさんにも印税が入るわけですね!」


『あぁ、SEIJIにも入るぜ。

まぁ、あいつは腐るほど銭持ってるから、この印税はあいつからしたら微々たるもんだよ。』


「ですよね!

あの人は、いろんな人に歌をあげてるし、自分自身の曲も、次々とミリオン出しているんだから、かなりのもんですよね。

俺達も頑張らなきゃなぁ。」


『そうだよ。

しっかり頑張って、新星MUSICを儲けさせてくれよ~!』


「ナハハ……。

アボジ(親父)の無駄使いに消えていかなきゃ良いけど…。」


『何か言ったか!?


まぁ、とにかく、Sweet My Starでは、歌唱印税は、23万円くらいだよ!

作詞印税は、59万円ほどで、作曲印税は、117万円だからな!

これらの全てを合計したら、去年1年でお前が稼いだのは、

1500万円を越えているよ。』


「じゃあ、貯金しなくっちゃ!

いずれは、役に立つ時が来るだろうから、それまで使わずに貯めておきます。

それから、原宿スタジオと本郷スタジオに、レストランを入れますから!

内装も、調度品も、区の手続きも手配済みです。

楽しみにしていて下さいね!

凄い店にしてみせますから。」


『レストランかぁ。

どんなレストランなんだい!?』


「それは、オープンの日にアボジ(親父)の目で直接見て判断してくれますか?」


『わかった。

今から楽しみにしてるよ!

でも、4月からまた4ヶ月ほど本社に戻らなきゃいけないから、それまでに間に合わせてくれよ!』


「大丈夫ですよ!

一応オープンは3月10日を予定していますから。」


『23人のスクールと養成所の生徒達とは連絡を取ったのか?』


「ハイ。

全員OKしてくれました。」


『そうかぁ。

彼等にも、プラスになることなんだろうな!?』


「勿論です。

彼等にも新星MUSICにもプラスになりますから!」


『まぁ、困った事が有れば、いつでも言って来なさい。

力になるからな。』


「ありがとうございます。

それでは、早速力を貸してくれますか?」


『一体何だい?』


「仁寺洞(インサドン)の副料理長を貸して欲しいんです。」


『‥‥‥‥。』



 
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