CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 



『じゃあさぁ、本郷スタジオに行かないかにぁ!?

おいらさぁ、作曲してみたんだじょ!

ちょっと皆に聴いて貰いたいよ~ん!』


「ジョージも!

実はさ、俺も1曲書いてみたんだ。

ドラム以外演奏出来ないから、パソコンのキーボードソフトで音階探しながら書いたから、自信無いんだけど、聴いて欲しいんだ。」


『どうしたんだ皆?

急に曲作り出して!』


「いやぁ、チャンスの印税の額見たら、書きたくなるでしょう!

だからケントやジョージと一緒で、俺もベースを弾きながら、1曲作ってみたんだぜ。」


『凄いな!

譜面は持って来てるかい?』


「あるじょ~!」


『俺も持って来てるよ!』


「勿論、俺も!

今日は、絶対皆学校に来ると思ってたから、見て貰う為に用意してきた。」


『皆、全員のパートの楽譜書いてくれたの?』


「歌詞と主旋律だけだよ~ん!」


『俺も!』


「俺は、主旋律とベースのコードラインを!」


『そっかぁ。

まぁ、とりあえずスタジオに行って聴いてみるか!』


「まずは腹ごしらえな!

朝から何も食って無いんだ。

ミリちゃんを職場まで送って来たから、時間無くて!」


『テジュンは良いよなぁ。

ミリちゃん、昨日はお泊まりだったんだ。

俺は、ソナがまだ16才だから、もう長いことヤってねぇや!』


「チャンス、我慢しないでやっちゃえば良いじゃん!」


『兄貴の言葉とは思えない発言だぞ!』


「俺は、ヒカルちゃんとは、もう済んだぞ!」


『おいらも、ナナちゃんとは、元旦の朝に‥‥‥‥。』


「オイオイ、俺だけかよ!?

でもまぁ、俺はソナに併せてあげるしか無いんだよなぁ。

テジュンの妹でもあるし、大事にしたいし、ご両親を裏切れ無いんだよな!」


『俺の両親なんか裏切れ裏切れ!』


「無茶苦茶言うなぁ。

今度、この今の俺の心境でも詩にするかなぁ!?」


『きっと売れるじょ!

切なくも悲しい禁欲ソングだにぁ!』


「やっぱり辞めとこ!

さてと、飯も食った事だし、そろそろ行くか!」


『俺は、一旦マンションに寄ってベース取って来るから、先に行っといて!』


「俺も、マンションに帰ってギター取って来るから。」


『じゃあ、俺の書いた曲をジョージに弾いて貰っておくよ。』




 
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