CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 

KB『オゥ、知ってるよ~ん。』

DR「俺も大丈夫だ。」

BS『問題ない。
チャンス、ギター入ってみてくんない?』

「いいぜ。ユー君、ボーカルやってくれるか?」

『ケンチャナヨ。(大丈夫だよ。)』

「そんじゃ、いっちょいくか!」

DR『1、2、3、』


♪~~♪♪~~!


...。


『なんか、皆レベル高け~!
特にチャンスのギター、半端ネェ!』

「小さい頃から、オモチャがわりにギターと遊んでたからなぁ。」

『チャンス、俺達のバンドに入ってくんねぇ!?』

「夏休みにソナと一緒に韓国旅行に行きたいんだけど、お前のお袋さんが、交際を反対してんだよなぁ。
お袋さんを説得してくれたら、入っても良いぜ。」

『そんな無茶な!

何か知んねえけど、メチャクチャ反対してたぞ。
それは無理だよ。』

「じゃあ、ユー君のデビュー曲の譜面渡すから、彼の練習も手伝ってくれたら、ユー君にボーカル見付かるまで俺とセットでバンドに入っても良いけど……」


皆、顔を見合わせて、ニコッと笑って

『OK!決まりな!』

とあっという間にメンバーが揃った。


とりあえず、やると言っても、オリジナル曲も無いこともあって、ユー君のデビュー曲をやって見ることに...。

まずは、英語のヒップホップ系の譜面を渡した。

30分ほど、自主練習をした。

「ちょっとイッペン通して合わそうぜ。」

3人『OK!』


「じゃあユー君、
《Get a chance,get a rhythm》」

『ハイ。歌詞はアタマニ、ハイッテルデス。』

「じゃあ、もうイッパツいくぜ!」

『1.2.1.2.3.4~~♪』

♪~~!♪♪~~!♪~~!

…………

『やっべ~。面白れ~~!』

「なんか、良い感じだねぇ。」

『ドラムとボーカル、メチャクチャ相性良いじゃ~ん!
ヒップホップも最高だよ~ん...。』

なんか、皆、プロ並の腕前だし…

このメンバーでもデビュー出来っかも..
なんか、いろんな事が出来たりするかも。
一番難しいバラードもやってみっかな?
『チャンス、何ボーっとしてんだ。』

「いゃ、皆上手いよ。次このバラード調のラブソングなんだけど、練習してみてくれるかなぁ?」

KB『良いよ~ん!』
BS『あぁ。』

DR『俺は、控え目に演奏しなくっちゃ。』
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