CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
5.Together Always
ソナは今、俺と一緒にハラボジん家に来ていて、オモニ(お袋)と一緒に晩御飯の準備をしている。
ソナは、料理が苦手だからと、オモニに頼んで色々と教えて貰ってるんだよなぁ。
だから、俺は一人リビングのソファーに座っている。
暇だ~!
せっかくソナが目の前に居るのに、オモニにべったりで、俺の相手をしてくれ無いんだ。
『オッパ、さっきから何ブツブツ言ってるの!?』
「だって、せっかくソナが家に居るのに、全然相手にしてくれ無いんだもん。
俺、退屈なんだけど。
料理なんかオモニに任せて、部屋に行こうぜ!」
『だ~め!
いずれは、オッパの奥さんになるんだから、料理も出来なかったら恥ずかしいじゃん!』
「そんなの、俺が稼いでお手伝いさん雇えば済む話だし。」
『チャンス、普段いつもソナちゃんをほっっらかしていたのに、今更何言ってるのよ!
ソナちゃんが今までどんだけ寂しかったか、良~く分かったでしょう!?』
「あぁ……!」
『オッパ、後もう少しで晩御飯の用意が出来るから、ちょっとだけ待っててね!』
って可愛い顔で言われたら、待つしか無いんだよなぁ。
「ただいま!
ヨンミちゃん、会いたかったよ~!」
ってアボジ、朝別れたばっかじゃん!
どんだけラブラブなんだよ。
そこ!オモニもアボジも玄関で抱き合わない!
ソナが目を丸くして驚いているじゃんかよ!
『伯父様、お帰りなさいませ。』
「オゥ!ソナちゃん来ていたんだったね!
お袋さんも後から来ると、電話が入っていたぞ。」
『ハイ。
今日の晩御飯をご一緒させていただきたいと、申し……』
「そんなに固っ苦しいしゃべり方しなくても良いんだって。
いつも通りに、普通に話せば良いから。」
『……ハイ。』
「アボジ、お帰りなさい。」
『オゥ!チャンス。
ただいま!
後で、飯食ってから、俺の書斎に顔出してくれ。
ちょっと話が有るから。』
「ハイ、分かりました。」
『ソナちゃんは、今日どうするの?
泊まっていくのかい?
それとも、お袋さんと一緒に帰るの?』
「今日は、オンマと一緒に帰ります。
久しぶりのオンマの実家なんで。」
「そうか。
チャンス、残念だったな!」
「明日は、一緒に過ごすから良いの。」