CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
少し甘くて、醤油ベースの味付けに、微かに感じる薬味のあじが、病み付きになりそうだ!
その後も
海老のチリソースや、アスパラと牛ロースのXO醤炒め、揚げ魚の辛味ソース等が順番に出てきた。
〆に、麺またはチャーハンが3種類から一つ選べる様になっていた。
俺達は、ガッツリと炒飯を注文して、桃林のコースを堪能した。
最後には、デザートが待っていた。
季節の果物とスイーツを食べ終えた頃には、二人ともお腹いっぱいになっていた。
これで一人78,000ウォンは安い!
食後に、中国茶で香りを楽しみながら、32階からの眺めを楽しんだ。
食事も終わり、レジで会計を済ました時に、頼んでおいた予約した部屋のルームキーがレジに届けられていた。
それを受け取り、エレベーターに乗って20階で降りた。
2002号室の前でカードキーを差し込み、中に入った。
スタンダードダブルのツインルームだ。
ホントは、スイートルームを頼もうと思ったが、ソナが引いても困るので、止めておいた。
なのに、
『オッパ、凄い広い部屋だね。
なんか、メチャクチャ贅沢!
ベッドが二つも有るじゃん!』
って、はしゃぎすぎだよ。
アボジみたいに贅沢してないんだから。
多分アボジなら、間違いなくスイートルームを予約したに違いない。
「ソナは、ベッドが1つで充分なんだよな!」
なんてからかってみたけど、
『そうだよ。
やっとオッパと一緒に寝れるんだから、1つで良いのに。』
ってソナ、テンション高すぎ!
「とりあえず、シャワー浴びておいで。
今日は1日中歩き回ったから、ゆっくり体をほぐしたら良いよ!」
『オッパ、先にシャワー浴びて来たら良いのに。
私は、後からで良いよ!』
「じゃあ、一緒に入ろうか!?」
『無理無理無理。
恥ずかし過ぎる。』
「じゃあ、先にどうぞ!」
『ハ~イ。』
と言って、ソナは持って来てた着替えを手にバスルームへ。
「ソナと知り合って2年2ヶ月、長かったなぁ。」
なんて独り言を言いながら、TVを付けてみたら、ドラマをやっていた。
しばらく、そのドラマを観ていた。
漢に占領されていたが、ようやく独立を果たした楽浪(ナンナン)の腹違いの2人の王女の話だ!