CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 



しばらくすると、ソナがバスルームから出て来た。


ホテルの備え付けバスローブを着て、バスタオルで髪を拭きながら、


『オッパ、お先!』


なんて言うソナは、とても高校2年生とは思えない色っぽさだ!


思わずドキッとしている自分に笑える。


そんなドキドキを顔に出さない様に、


「あぁ…!

じゃあ、俺もシャワー浴びて来っか!」


と言いながら、バスルームに入って扉を閉めた。


「何ドキドキしてんだ俺!?

中学生じゃ有るまいし。」


熱いシャワーを頭から浴びて、気持ちを落ち着かそうとしたが、かえって逆効果だったかも。


バスルームから出てみたら、部屋の中は薄暗くなっていた。


ベッド横のサイドテーブル備え付けのスタンドだけが、ボーッと淡く枕元を照らしているだけだった。


ソナは、フトンの中に潜り込んでいた。


まさか、もう寝ちゃったのか!?


なんて思っていたら


『オッパ、出たの?』


「あぁ!」


なんだ、起きていたのか…


足元には、先ほどソナが着ていたバスローブがたたんで置かれていた。


って言う事は‥‥‥‥。


俺も、バスローブを脱いで、ソナの横に滑り込んだ。


ソナは、下着だけで体を強張らせ、緊張した様子で、俺に背を向けていた。


「ソナ、ずいぶん長い間待たせたな!

こっち向いて、しっかり顔を見せてくれるかい!?」


『……、う…ん…。』


と言って、ゆっくり体の向きをこちらへ向けて、恥ずかしいのだろう、俺にしがみつく様に、腕を回して来た。


「怖かったら、無理にはしないから、安心して!」


『ダ……、大丈夫。』


「ホントに良いんだね。

大好きだよ。」


『うん…!

私もオッパが大好き!』


お互いに抱き合い、俺はソナの唇に口づけをした。


そして、鎖骨から胸へと徐々に下へと唇を這わしていく。


ソナは、一瞬ビクッとなったが、しだいに喘ぐ様な声でスキを連発している。


「綺麗だよ。」


『ハ…恥ずかしい!

でも、嬉しい。』


それから、たっぷりと時間を掛けてソナを愛していった。


愛撫に敏感に反応しながら、意識を遠くさせたソナの中にゆっくりと入っていった。


辛そうな表情のソナに、一旦体を離そうとしたら、ソナが俺の背中にギュッと両腕を回してしがみついてきた。
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