CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 
「私も是非ソナさんとは、いずれは結婚したいと考えてますので、宜しくお願いします。」

『ハハハ! 約束だよ!
ソナはどうだい?』
「もちろん、オッパのお嫁さんになるのが、私の夢なんだから。
他の女の子に目移りしちゃったらアンデヨ(駄目だよ)。」

『ネェ!アラゲッスムニダ、アガシ。
(はい。承知しました、お嬢様。)』

と、おどけて言った。
そしたら、テジュンのばか野郎が

『そういえば、今日一緒に飯食った5人組の女子高生、みんな可愛かったなぁ。
チャンスの好みの子は居たのか?』

って何言ってるんだよパボ(バカ)。

『オッパ、誰なのよ、一緒にご飯って!』
「だから違うって。

バンドカーニバルで決勝で破れた俺達と、もう一組のレディースバンド5人組で残念会をやってただけだよ。

それも、ドラムのケントが勝手に誘ったからしょうがなしに付き合っただけだから。
心配いらないよ。」

『ホントにそれだけなのお兄ちゃん?』

『あぁ、そうだよ。

ちょっとお前達を困らせただけ。』

「頼むから、悪い冗談は無しにしてくれよなテジュン。

俺は、ソナ一筋なんだからな!」

『チャンスは硬いなぁー。
もっと短い人生、楽しまなくっちゃ。』

俺は、ソナ以外には考えられないツーの。
しかし、まだまだ子供だから、下手な事は出来ないし正直ちょっと辛いかも...

俺は、ソナの部屋でしばらく遊んでいたが、9時過ぎになったので、

「そろそろ遅いから、俺帰るね。」

『エ~!
もう帰るの!?
オンマ(ママ)もいないんだから、泊まっていってよ。』

「バカ。何言ってるんだよ。

ソナは、まだ15才の高校生なんだぞ!

伯父様も心配するだろ!」

『私の友達なんか、みんな彼氏ん家に泊まりに行って、やる事やってるんだよ。』
「人は人。ソナの事は、大事にしたいし、真面目な付き合いがしたいんだよ。

お互いが、もっと責任持って行動出来るようになるまでは、ソナとは、今までと同じ様に付き合って行きたい。」

『わかった。
でもね、絶対浮気しちゃダメだからね。』
「もちろん。」

『やくそく...。』

と言って、ソナからキスしてきた。

柔らかいソナの唇が、俺の唇と重なり、お互いに抱きしめ合った。

(ヤッベ~~!
ホントに限界かも...ソナと付き合いだして1年ちょっと経ってるんだよなぁー。)
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