CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=

   ==美里==

キムチと卵焼きだけのおかず見られちゃったよ~!

社長の息子って、最初に会った時は、乱暴で危ない人に見えたけど、良く話してみたら、かなり真面目な感じなんだなぁ。

厳つい顔していたけど、笑うと優しい顔になるのは驚いたって言うか、ちょっとドキッとしちゃったよ!

ミリさんって呼んでくれたよ。

男性からミリさんなんて呼ばれたのって……思い出せない。

もしかしたら一度も無いかも・・・・・

サングラス外した時の顔、案外カッコイイんだよなぁ。

って…私・・・何考えてんだろ・・・・

もしかして、惚れちゃった!?

いやいや、アイツは謝ってくれたけど、私の事、老け顔って言ったし。

でも、きちんと謝ってくれたし。

仲直りしたし…

もう分かんない。

「何さっきから一人でブツブツ言ってるのよ!?」

『順子先輩、私何か言ってましたか?』

「老け顔がどうとらこうとら、私の事じゃ無いでしょうね!」

『違います違います。

私が老け顔かなぁなんて考えてたんですよ。』

「何言ってるの!

この会社で今年の高卒の合格者はあんただけなんだよ。

って事は、あんたはこの会社で一番若いんだからねぇ。

顔だって老け顔って言うより高校生にも見えるんだからね。」

『若々しいって事ですね!』

「まだまだガキんちょだって言いたいのよ!あんた男は何人知っているの!?」

『……』

「どうしたの?

もしかして、まだなんて事は無いでしょうね!?」

『まだ…知らないです。』

「マジで!?へぇ~! そうなんだ。」

『そう言う順子先輩は何人知っているんですか!?』

「私は、もう今年で24才に成るんだから、15才の時の初体験から数えて・・・・20人以上は経験しているわよ。」

『20人以上!/////』

あまりの人数に呆気に取られたのと、色々想像してしまって思わず真っ赤になってしまったよ~!

「何真っ赤になってるのよ~!

まだお子ちゃまだよね~!

でもね今は彼氏はいないんだ。

前の彼氏が浮気性でさぁ、ある日、私が調子悪くて会社を早退したんだよね。

そしたら、彼氏が私の部屋で他の女とHしてたから、別れて放り出してやった。

今は、新しい彼氏を探しているんだけど、最近特にカッコ良くなった社長の息子を狙ってるんだ。」

『エェ~ッ!?』

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