偽り

「誰が親友だ!!」

「ヒデ!!だが、時には親友がライバルになるのだ!!新羅さんは渡さん!!」

「だから、親友じゃね～って!!」
新羅は
（おや??仁って坊や………なるほど、おもしろい……まだ血の覚醒はしてないようだな。）
眩しい笑顔で
「まだ、あなた達のことよく知らないので友達ってことでいかがですか??」
と丁寧にお断りするも、それすら分からないバカ達は
「「はい、喜んで!!」」

と新羅に握手を求め、手を出す。
東間に握手をして、次に仁と握手をした時、仁の体中の気がいきなり暴れ出した。仁はうずくまった
香代はいち早く気がつき仁の元に行く。
（まさか血の覚醒??いやでも、なんか無理やり気を乱されたみたい。）
仁を見ると、仁の腕に銀の毛が生え始めていた。香代が
「すみません!!仁を保健室に連れて行きます!!」
と言って仁を引っ張って教室を出る。
クラスの全員がそれをキョトンと見ていたが、新羅だけが笑みを零していた。
（……なるほど、同じクラスとは……またおもしろい!!）