偽り
仁は
「………。」
相変わらず無言だった。新羅が
「どうしたの??クラスのアホキャラや、この子の前の落ちこぼれキャラは作ってたってわけか。」
仁が鼻で笑い
「この気、香代や香代の母に似ている。」

「へ~気の性質を見極めるの!!」
気は一人一人僅かだが違いがある。だが、僅かにその血族しか持たない特徴があるが、そこを見抜くにはかなりのセンス、才能が必要だ。仁が、
「しかも、かなり上手く隠しているけど、アヤカシだな。」
今度は新羅が黙り込む。
(この子、凄いわね~。それに、まさか銀毛なんてね。おそらくちゃんと覚醒すれば……)
「ここから、推測されるのは一つ、大妖怪『金毛九尾』!!」

新羅は肩がビクッと震えた。手を叩いて
「お見事!!そこで眠っているお姫様とは違うみたいだね。」ニッコリ笑いかけ、九尾と頭から耳を出す。
仁が
「何のようだ??」
新羅は
「あれ~??あなたたちは私を始祖と崇めているでしょう??そんな口の聞き方でいいの??」
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