偽り
新羅は仁たちの学校の制服でお尻から九本の金色(コンジキ)の尻尾がはえていた。
新羅が
「久しいな。お主が継承の儀以来か。」
香代の母親が
「そうですね。私が22の時ですからもう、十年以上たちますね。九尾様。いかがお過ごしでしたか。」
新羅が
「まぁ~、いろんなな。今日から、お主の娘の学校に通い始めた。」

「……そうですか。」

「とぼけるな。賢いヌシなら、我が何を言いたいか分かっているだろう。」
と、キッ睨みつける。
「………分かりました。あなた様の聞きたいことは、『なぜ??狐爪家に牙狼家が密かに従っているのか??』で間違いごさいませんね。」

「うむ。ソナタたちの祖先に力を与えた我々は対等の関係のはずじゃが。だが、同い年にしてあの差は??」

「………狐爪家の時期当主である香代の誕生の儀で問題がありました。生まれながらにして爆発的な気を持ち合わせおり、さらに『神憑き』であったのです。その神が暴れ出し、我々の力をすべて集め香代の中に封印致しました。それからは、あまり香代に戦闘をさせ、万が一を考えて香代の側に対等である牙狼家をつけてもらったのです。」

と香代の母親はそこで一区切りをつけた。
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