偽り

新羅が
「ひかぬか??」

「ぬかせ。前の体では、一応神の一族の末裔だったが、かなり血が薄まっていた故に貴様たちに少々遅れをとってしまったがな。」

「確かに、織田家ははるか昔に宮子落ちした者の末裔だ。」

信長が
「なかなか良い体だったが、まだ足りなかった。魔王の力を完全に引き出せなかった。だが、」
新羅が
「当たり前だ。それは狐爪家の次期当主になれる体だ。」

信長が
「故に我の力を引き出せる。残念なことに覚醒がまだだがな。だが、すでに前の体を超えているぞ。貴様一匹倒すのわけないぞ!!昔の体でさえ、貴様たちは勝てなかったのに。」
と赤い羽が羽ばたき、空に飛ぶ。

「それにどうしたのだ??俺の好敵手の銀は??」
と言うと、九尾になった新羅に指を向けると、強烈な波動を放つ。九尾は吹き飛ぶ。信長が
「どうしたのだ??昔より弱くなったぞ。」

九尾は新羅の姿に戻り、横なったまま信長をみる。
信長が当たりを見回して、仁たちに気がつく。
「何者だ??」

仁が
「仁だ。」

「上条東間。」

「神ニャ。」
仁がこけそうになる。
（おい待て!!神ってなんだ??）

信長が
「なるほど。この体の主の同類か。」