偽り

仁が、
「分かったなら、時間を稼げ!!」
と叫ぶ。

東間が
「あぁ～、でも死ぬなよ!!ネコ、アイツの動きを止めるのに結界を張るぞ!!」
信長の周りに結界ができる。
信長は
「面白い。少し待ってやろう。俺を楽しませろ!!」
と動きを止める。

仁が唱え始める。
「ｱﾏﾂｶﾐ、ｸﾆﾂｶﾐ、ﾖﾛｽﾞｶﾐ、我の声聞こえしなら我に力をかしあたえたも。」
と同時に空に両手の平を向ける。そして空から暖かな黄金の光が下り、仁に当たる。
仁の体に神が宿ろうとした時、
仁が胸を押さえ始めた。
東間が
「仁!!」
（拒絶反応!?なぜ??まだ神は仁の体に入っていなかったのに。）

仁を照らしていた光が退いていくのを見て、信長が
「くだらないな。失敗か。」
と言い放つと、東間とネコの張っていた結界をいともたやすく壊した。
東間とネコは反動で吹き飛び。
仁はその場に倒れた。
信長が
「つまらんの。人間よ。」

仁がいきなり起き上がり、
「黙れ!!信長!!」

と叫ぶと、仁の髪は銀に染まり、赤い瞳を開く。
信長が高笑いをして
「久しいな。銀よ!!」
と声を上げて言う。
「なるほど。お主の体いたのか!!ハハ。」

「当たり前だ!!俺様がいるのに、他の神が入れるか。」