偽り
深夜
仁と東間は学校の制服のままで学校にきていた。
夕方で、香代(信長)が暴れたためかひどく霊気が乱れている。
霊気とは一種の大気なようなもので、どこにでもある。
この霊気と自分の中にある気を利用するのが、俺たち『守護者』だ。


守護者とは、この日本を裏から守ってきた者たちのことを表す。

東間が
「霊気がひどいな。変なの呼び込まないといいけど。」

仁が
「………。あぁ。」

東間が
「つか、しゃべれや!!虚しすぎだ!!」

「うるさい。」

「本当、お前めんどくさいな。つか、お前、もぅ大丈夫なのか??」


「大丈夫だ。……東間」
仁の前を歩いている東間に初めて声をかける。
「うん??どうした??」

「上」

東間の頭上から何か降って来て、東間を下敷きにした。
「から何か降って来た。」

東間が下敷きになりながらも
「お前、そういうことは早く言え!!」
仁が落ちてきた何かを見て
「……お前なんだ??」

東間の上で座って
「私はバンパイアのイリアと言います。」

東間が
「いやまず降りろや!!」

「そんなことより、なぜ西洋の大妖怪がこんなとこにいる??」
東間が
「俺、その程度??ね??」
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