偽り
仁が茶碗を置いて立ち上がる。
「ごちそうさま。おいしかったよ。おじさん」
父親が
「お粗末です。」

仁と香代が二人で登校してる。
仁は香代の隣にある小さな家にすんでいる。本名は『牙狼仁』牙狼家の跡取りで香代と同じ高校に通う。仁は身長は平均並み、勉強はそこそこだが、性格がバカという評価だった。
仁が
「いや~食った!!」

香代が
「なんで人の家で満腹まで食べているのよ??」
仁が
「ほら、うちの両親二人とも旅行が趣味じゃん。家に帰ったら、こんな紙が置いてあっただよね。(笑)」
香代が紙を見ると、仁の母親の字で
〈仁ちゃんへ
パパとママは旅行に行ってきます。しばらく戻らないので、仕事が入ったら仁ちゃんよろしくね。
追伸
これも修行だ!!食事は自分でなんとかしろ!!パパとママのラブラブ旅行邪魔したら、殺します。じゃ~な。
パパより〉
仁が
「思い出してきたら、なんかむかついてきた。」
と言って紙を香代から紙を奪いビリビリに破く。
香代が
「あんた置いてきぼりなのね。てか、修行はどうすんのよ??」
仁が胸を張って
「愚問だな。もちろん」
香代が拳を固めて、仁が
「やってない!!グホ」
香代の拳が見事にみぞおちに入った。
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