偽り
三号はため息をついて、尻尾に力を込めて攻撃体制に入る。しかし、
「ちょっと待って、なるべくなら穏便にすましたいだけど……。」

「消えて。」
と香代とそっくりな顔で、香代がほとんど見せない可愛い笑顔を向けると、東間が
「……可愛い~。」
鼻血を出して倒れ、ピクピクしている。。

「……なんなの??コイツ??」
鼻血を手で拭いて
「さて、そろそろマジでやんねーと、アイツに殺されちゃうからな。」
と立ち上がる。
「まだ覚醒してない。あんたに何ができるの??」

「さて、やってみなきゃわかんねーよ。」
と気を高める。
三号が尻尾を使い襲いかかる。
それを何発か食らうも、芯をはずしてダメージを少なくする。
「イッテ~。」
と一本の尻尾を掴み、噛みつく
「何するの??離して……!!」
といきなり尻尾を伝って電撃が流れる。
「直接電気を流せば、覚醒中でも……」
三号が他の尻尾を使い電気を中心に集める。
「いやー止めてくださいませんか??」

「あなたの電気じゃ弱いから少しだけ強くしてみたよ。受け取って。」
と笑顔を向けると、「うん!!」
と言い、その数秒後東間の叫びが響く。

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