偽り
ボロアパートの屋根の上から足音が聞こえた。
「なんで、俺の所には可愛い『普通』の女の子が来ないだろうな。」

と担任の鬼崎亮がタバコを加えながら言う。

鬼崎はタバコの煙を吐いて、
「改めて挨拶するか、鬼崎亮こと三大大妖怪の一人『酒呑童子』だ。久しぶりだな。」
と新羅に目を向ける。
「久しぶりだな。まったく気づかなかったぞ。」
仁が
「……協力してくれるか??」
亮がニヤリと笑い
「いいのか??俺は、香代の封印が解けたための保険でいるのに、俺が暴れた所為でアイツを目覚めさせる可能性があっても??」
香代が
「確かに、アイツの霊圧と鬼の霊圧は同調しやすい。」

仁が
「そうなのか。」
新羅が
「香代を一時別の場所にやるのはどうだ??」

仁が
「今は霊圧が不安定なため、できるだけ急な変化を与えたくない。」
そこで、イリアがボロボロになった東間をかついで現れた。
「遅くなりました。」

「気にするな。起きろバカ。」
と言って東間を殴った。
東間が
「痛い!!頑張ったのにこの仕打ちかい??」
仁が真面目な顔で
「頑張っていないから、殴った。」

「こんなボロボロ、つか死ぬ所だったからね。」

< 45 / 57 >

この作品をシェア

pagetop