偽り
「仁ちゃん。僕は早く君の力をみたいな~!!」

「いえ、あなた様に見せるような力では……」

「『天魔』には期待しているよ。君たちの力を見させてくれ。」

東間が
(だからイヤなんだよ。普通にしてるみたいだけど、あまりにも暴力的に圧倒過ぎる。)

「東間君~変なこと考えないでね~。仁ちゃん~、君たちの土地神にはある程度の無理は目をつぶるように言ってだから~」

「ご好意に感謝します。」

「仁ちゃんは、東間君~と違って隠すの上手いね~。でも、君の『神卸し』は笑ったね~。なにせ君の体には……」
仁は笑顔を崩して
「帰る。」
とその場から消える。
そいつは
「ニャハハ。楽しみだ。」
東間が
「さて、俺も帰ろ。」

「うん。バイバーイ。」
とオットアイを向けて手を振る。
東間が消える瞬間
「君の力は『空』。すべてを包み込んで、どれにも染まらない。」

と東間が消えた。

「仁ちゃんは……ハハ!!」

とその闇に笑い声だけが響く。

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