【中編】火曜日の彼氏は、嫉妬する。［続編］

「ちょ、香苗、まだ大事な話が終わってないから。」

ひさびさの幼なじみのこいつ。


やっぱり、かなり、めんどくさい。


「なに？」


「俺は、世間話に話しかけたんじゃない。」



「わかってるわよ。
なんかありそうだったから、無理矢理終わらしたのよ。」


予想通りだったみたい。


なんか頼みにきたのは、わかってた。


だから、世間話で終わらしたのに。


「やっぱりな。
てか、頼みって言うかさ。
綾希をバイト先まで連れてってくんない？」


「尚冶は？」


「本当は、俺も一緒の時間からだったんだけどさ。」


尚冶は、苦笑い。


「あぁー。
尚冶も新人だからか。」



「そういうこと。
一通り仕事を覚えてからじゃないと一緒のシフトにはできないってさ。」


おじさんは、プライベートと仕事はわけるタイプだしね。