モテ男と地味子の初恋物語
「圭介、俺は確かに女たらしだな」

「今頃気付いたのか? って言うか、おまえ顔色が悪いぞ。大丈夫か?」

「………」

俺には、しゃべる気力がなくなっていた。

俺は女たらしで、紬はそんな俺が大嫌い…

でも、さっきは公園で普通に話してたぞ。俺を避けたり、嫌ってる素振りは全然なかった、と思う。無理をしてたのか?

「そんなに落ち込むなよ」

落ち込む?
俺は落ち込んでるのか?

何で落ち込んでるんだろう。
俺が女たらしと分かったからか?
それとも、紬に嫌われてるから、か?

どっちにしても、何でこんな気持ちになるんだよ。やべえ。涙が出そうだ。
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