モテ男と地味子の初恋物語
「いいよ、だって」

「ヤッター! 紬、アンタすごいよ。あの桂木君を、メール一本で呼び出せちゃうんだから…」

「そ、そうかな。次はどうするの?」

「えっとね、時間と場所を指定して? 時間はあたし達が先に行って待てるように少しゆっくりめね?」

「うん。場所は?」

「色々考えたんだけどさ、駅前に洒落た感じの喫茶店があるの、知ってる?」

「ううん、知らない」

「そっか。あたしも入った事はないんだけど、彼氏と一緒に入りたいなあって、前から思ってたんだ」

「じゃあ、そこにする?」

「うん、そうして?」

「分かった」
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