モテ男と地味子の初恋物語
待ち合わせの時間と場所を打ち、桂木君へメールした。

桂木君からの返信はすぐに来た。

「はや! 何て?」

「分かった、だって」

「うわあ、いよいよかぁ…!」

テンションが上がる明日香とは対称的に、私の気持ちはどんどん沈んで行った。


とうとう放課後になり、明日香と私は駅前の喫茶店に入った。

考えてみれば、学校の制服を着て喫茶店に入るのは、これが初めてだった。

補導されたりしないんだろうか…

綺麗なウェイトレスさんに明日香が「もう一人来ますので…」と言うと、私達は正面窓際の4人掛けのテーブルに案内された。

明日香は窓際へ座り、私は隣の通路側に座った。
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