モテ男と地味子の初恋物語
「よかったね!」

私、ちゃんと笑えてるのかな?
桂木君って、噂通り誰とでも付き合う人なんだ…

「紬に会って報告したいから、メールしなかったの。ごめんね?」

「ううん」

「最初は断られたんだけどさ、あたしが泣きそうになってたら、『友達としてならいいよ』って。あたしはもちオッケー。友達だろうと何だろうと、付き合ってしまえばこっちのもんでしょ? あとは好きになってもらうように、頑張ればいいわけじゃん。ねえ?」

「え? あ、そうだよね。明日香なら、桂木君もきっと…」

「ありがとう。でも紬、あんた言ってる事と表情がまるで逆だよ?」

やっぱり、顔に出てる?

「紬の気持ちは分かってるよ」

え? うそ……
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