モテ男と地味子の初恋物語
小枝子といると居心地がよくて、いつの頃からか体の関係と言うより心の関係に変わっていた。
小枝子は俺にいつも優しくて、今では姉のような存在だ。実の姉貴は気が強く、精神年齢はたぶん俺と近いため、あまり姉という感じがしなくて、小枝子の方が本当の姉なんじゃないかと錯覚しそうになる。
実は小枝子の事を、俺は未だによくは知らない。家族の事とか…
そう言えば小枝子の歳も誕生日も知らなかった。聞いたのかもしれないが、忘れてしまった。
歳はたぶん24か25ぐらいだと思う。
小枝子は女優志望で、喫茶店で働く傍(かたわ)ら、小さな劇団で演劇をやっているらしい。
小枝子から俺に連絡してくる事はなくて、俺の気が向くと、学校帰りにフラッと喫茶店か小枝子のアパートに寄るというパターン。俺はアパートの鍵を小枝子から渡されていた。
時にはアパートに泊まる事もあった。お袋さんには、男友達の家に泊まると嘘をついて。
小枝子は俺にいつも優しくて、今では姉のような存在だ。実の姉貴は気が強く、精神年齢はたぶん俺と近いため、あまり姉という感じがしなくて、小枝子の方が本当の姉なんじゃないかと錯覚しそうになる。
実は小枝子の事を、俺は未だによくは知らない。家族の事とか…
そう言えば小枝子の歳も誕生日も知らなかった。聞いたのかもしれないが、忘れてしまった。
歳はたぶん24か25ぐらいだと思う。
小枝子は女優志望で、喫茶店で働く傍(かたわ)ら、小さな劇団で演劇をやっているらしい。
小枝子から俺に連絡してくる事はなくて、俺の気が向くと、学校帰りにフラッと喫茶店か小枝子のアパートに寄るというパターン。俺はアパートの鍵を小枝子から渡されていた。
時にはアパートに泊まる事もあった。お袋さんには、男友達の家に泊まると嘘をついて。