モテ男と地味子の初恋物語
「ありがとう。じゃあそういうわけだから、これからはお互い友達って事で、よろしく」

「え?」

そういうわけって、どういうわけ?

「よろしくね、紬ちゃん?」

「え、は、はい」

思わず『はい』と言ってしまった。何て強引な人なんだろう…

でも、悪い人ではなさそう。桂木君の親友だし。

それにしても、何で私?
私なんか、友達になっても面白くも何ともないのに…


その後、片山君とテレビの話をした。
私は実は韓流ドラマを観るのが好きなんだけど、片山君も結構好きだという事が分かった。

今までは誰とも話せなかった韓国の俳優の話が出来て、興奮気味に話してたらいつの間にか学校に着いていた、って感じだった。
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