モテ男と地味子の初恋物語
お弁当を食べ始めても、私は明日香達が気になって仕方なかった。正確には、桂木君が、だけど。
チラチラ見た感じでは、桂木君はあまり楽しそうには見えなかった。少し遠いし、最近は眼鏡の度が合ってないみたいで、はっきりと彼の表情が見えるわけじゃないんだけど、そんな感じがした。
桂木君も、時々こっちをチラチラと見ていた。片山君を見てるんだと思うけど。
「美味しそうな弁当だね? お袋さんに作ってもらってるの?」
片山君が私のお弁当を覗きながら聞いてきた。
『お袋さん』って呼び方、桂木君と一緒だ…
男の子って、みんなお母さんの事をそう呼ぶのかな?
「ん?」
「え、あ、お弁当は自分で作ってます」
「え、マジで?」
「はい」
「ねえねえ、ちょっと食べさせてくれない?」
チラチラ見た感じでは、桂木君はあまり楽しそうには見えなかった。少し遠いし、最近は眼鏡の度が合ってないみたいで、はっきりと彼の表情が見えるわけじゃないんだけど、そんな感じがした。
桂木君も、時々こっちをチラチラと見ていた。片山君を見てるんだと思うけど。
「美味しそうな弁当だね? お袋さんに作ってもらってるの?」
片山君が私のお弁当を覗きながら聞いてきた。
『お袋さん』って呼び方、桂木君と一緒だ…
男の子って、みんなお母さんの事をそう呼ぶのかな?
「ん?」
「え、あ、お弁当は自分で作ってます」
「え、マジで?」
「はい」
「ねえねえ、ちょっと食べさせてくれない?」