手紙〜高校受験〜
「お前さぁ…知ってるんだろ?飛駆の…」


シンが何を言おうとしているかが大体分かった。

一瞬告られるかもと思った自分がバカみたい。


「ん?飛駆がどうした〜?」


「その…あの…」

「飛駆は喘息が長引いているだけ!でしょ?」


滲み出てくる涙を堪えるのがたまらなく辛かった。



沈黙の後にシンが何と言うかが予想できてしまう自分が怖かった。


「やっぱり知ってるんだろ!?お前…泣くなよ…。」


飛駆はシンに何と告げたのだろう。

だめだ…。悲しくないよ。辛いのはあたしじゃないよ。でもなんで?涙が止まらない…。



いつの間にかあたしはシンの胸の中で泣いていた。





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